作者 : 里奈使徒 様
掲載サイト: 小説家になろう
作品ページ: ティレアの悩み事
[あらすじ]
現代日本で男性だった記憶を持つ少女ティレアは、ある悩みを抱えていた。
妹のティムが最近妙によそよそしいのだ。
その様子のおかしなティムはついに怪しげなことを言い出した。自分は魔王配下の六魔将カミーラだというのだ。
中二病だ。自身も中二病だった苦い過去を持つティレアはそう確信する。
なんとかしなければ。
しかしティレアは勘違いをしていた。ティムは中二病ではなく、本当に封印から覚醒した魔族だったのだ。
ティムの中二病をなんとかするためにティレアは説教を試みる。返答は魔力を用いた攻撃だった。
しかたなくお仕置きを決意するティレア。
お仕置きのお尻ぺんぺんには、六魔将たるティムの魔法障壁を軽々と貫通するほどの魔力が無自覚に込められていた。
そしてお仕置きに屈したティムに姉心からティレアは告げる。自分も転生前に自身を邪神と思い込むという中二病を患っていたことを。
しかしティレアが自覚なく示した実力が、それをティムに事実だと勘違いさせ、邪神として崇められることになってしまう。それもティムの配下の魔族たちとともに。
[感想等]
なぜか強大な力を持っているちょっとおバカな主人公が、様々な相手や物事に対して勘違いをしていくというコメディー小説です。
中でも妹を含めた周囲の魔族たちとは互いに勘違いをしあう関係で、魔族たちの行動を中二病として解釈する主人公と、主人公の行動を人外基準で解釈する魔族たちが妙な具合に噛み合っていく様子が面白いです。
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